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振り返ると、そこにいい森があった

'Chabudai' Table by YOUBI

50年をかけて、50年先の美しい森をつくる


西粟倉村は岡山県の北東部に位置し、鳥取県との県境にも近い山深いところにある。村の面積は95%が森林を占め、主な産業は林業と農業だ。その村が今、林業に光を当てて甦ろうとしている。その軸となっているのが、2009年に発足したプロジェクト「西粟倉村・百年の森林構想」だ。このプロジェクトの目的は、手入れの行き届いたいい森を育て、そこからよい木材をつくり、西粟倉村の林業を発展させることだ。そのため、村はすべての森林を役場が一括して管理するという他に例をみない取組みを行っている。村と民間企業が共同で立ち上げた「西粟倉・森の学校」では、森への理解を深めるための活動を行っている。また、持続可能な低炭素社会の実現に向け、高い目標を掲げて先駆的な取組みを行う国内有数の環境モデル都市に選定されている。



いい家具を作って、振り向いたらいい森がある


「西粟倉村・百年の森林構想」に出会い、このプロジェクトに自分の将来をかけてみたいと単身で村にやってきた家具職人がいる。CIPANGOはその職人・大島正幸氏を訪ねた。現在、西粟倉村で「木工房ようび」の代表を務めている。大島氏は、大学卒業後、岐阜県高山で家具職人としてのスタートを切った。様々な経験を通して、大島氏は檜の家具作りに挑戦したいと考えるようになり、2009年に飛騨高山から西粟倉村へ移住。この村の森に惚れ、山の恵みを美しい家具にすることが自らの役目だと大島氏は話す。インタビューの最後に大島氏はこう語ってくれた。「いい家具を作って、振り向いたらいい風景がある。そんな環境の中で仕事をしたい」。檜の香りのする工房は、優しい空気に包まれていた。







「木工房ようび」が魅せるスタイリッシュな
檜の家具


檜は日本の本州の福島県以南から九州の鹿児島県に生育する針葉樹だ。海外では台湾のみに分布するが日本の種類とは異なる。檜は現存する世界最古の木造建築である奈良県の法隆寺にも使用されている。「木工房ようび」は約1年半を費やし、檜の材質を徹底的に研究。日本の伝統の木組みに北欧や米国の技術を融合させ、新たな木組みの技術を完成させ、塗料は天然素材にこだわり独自で開発した。今回CIPANGOが紹介するのは、昭和の中頃まで一家団欒の中心にあったちゃぶ台だ。脚が折りたためるため、移動や収納に便利な上に、コーヒーテーブルや花台など使い道は様々である。独特の白さと風合いを残しつつ、軽量で耐久性にも優れている。檜と匠の技が奏でる最高傑作のちゃぶ台なのだ。


 


  

Episode 2

一脚の椅子があれば、自分の場所を創りだせる。
そんな、お気に入りの椅子が欲しい。 

'Windsor Bench' by YOUBI

日本の匠の技がウィンザーチェアの常識を変える


ウィンザーチェアは、17世紀後半イギリスの地方都市で発祥した。 その後世界中に広まり、暮らしに寄り添いながら洗練され、愛されてきた椅子である。シンプルで丈夫な家具であり色も濃く、重厚感がある。大島氏はこの世界中で知られているウィンザーチェアを日本特有のひのきでつくったら、色も明るくそして軽くなると考えた。

 

「むしろ世界中の人が見たら驚きにつながるのでは?日本だからこそできるひのきのウィンザーチェアをつくって世界に知らせたい」こうしてジャパンアイディアの”HINOKI WINDSOR”のチャレンジは始まった。


Product details

ちゃぶだい


職人の知恵が詰まった木組みで作られているひのきのちゃぶ台は、末永くご愛用いただけます。スギやヒノキは建物のに使われるほど、丈夫で耐久性の高い材料でありながら、とっても軽くてやわらかい素材を使用。たたんで、片付けておくことや、丸いフォームは転がして移動する事も可能。組立はとっても簡単。ひっくり返して貫(ヌキ)を引き起こせば脚が固定される。

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ITOSHIRO WINDSOR


ようびとしての板座の製品はこの”ITOSHIRO winsor”が初めて。おしりの形状にあわせ丁寧に削りだすことで、しっかりフィットする。柔らかい材質のひのきの特性と重なって、座ったときはそのしっくりくる感じに感動すら覚えた。

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AKEBONO WINDSOR


ウィンザーの要素であるスポークと丸い足、丸い貫を残しつつ、より軽く、よりシンプルに、要素を削ぎ落としました。軽さをとことん追求し、座面は一つ一つ手編みのペーパーコードにしました。すべて木から出来た椅子です。今やアンティークとなっているウィンザーを、現在の暮らしに合うように大胆にリデザインしました。贅沢に檜を使える時代だからこそ、ある材料を大切に使った形です。

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WINDSOR BENCH TSURANE


ゆったり2人で座れるベンチながら、一人で軽々持てる軽さと繊細さ。手間暇のかかる手編みで仕上げた「TSURANE」は、手でモノを作りたいという人以外、絶対に作らない形。儲けたければ選ばない方法。檜と合わせて、ようびでないとできないものになりました。広い座面では、ハンモックのような気分を味わえます。

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